トロンボーン、トランペット、ユーフォニアムクラス

トロンボーンとは??

 

トロンボーンという楽器は、15世紀中頃に生まれたと言われており、その頃から今に至るまで楽器の基本的な構造は変わっていません。

 

スライドという伸縮する部分を使って音程を操作して演奏します。一音一音を区切らずに滑らせるように演奏する「グリッサンド」と呼ばれるユニークな奏法はテレビなどでコミカルな効果音としてよく使われているので一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

 

トロンボーンという名前は「大きなラッパ」を意味します。ドイツ語では「ポザウネ Posaune」と言いますが、これはもともとトランペットを意味する言葉で、トロンボーンとトランペットは同じ先祖をもつ親戚のような関係なのです。

 

成人男性の声域と近い音域を持ち、スライドによって音程を微調整できる特性を生かし荘厳なハーモニーを奏でることのできるトロンボーンは、「神の楽器」とも呼ばれ、18世紀には教会など宗教的な場で活躍していました。

 

今ではオーケストラやジャズの世界ではもちろん、ドイツでは今でもアマチュア奏者から成る「ポザウネンコアー Posaunenchor」と呼ばれる独自の金管アンサンブルを持つ教会も数多く、とても身近な楽器として親しまれています。

 

 

トランペットとは??

 

その華やかで存在感のある響きは管楽器の中でも花形として知られています。

ジャズではマイルス・デイビスなどの名プレイヤー達がたくさんの名盤を残しています。ブラスバンドではメロディーを担当することも多く、金管楽器の王様と言われています。

 

ファンファーレでイメージされるような輝かしいサウンドから、哀愁ある渋い響きまで、様々な表情を持つ楽器です。

 

ユーフォニアムとは?

 

ユーフォニアムは金管楽器群の一つで、その特徴的な柔らかく丸みのある音色からギリシャ語で“良い響き”を意味する“Euphonon”を語源とし“ユーフォニアム”と名付けられました。

 

比較的に新しい楽器で、1838年にプロイセン音楽隊隊長のヴィープレヒトの要請を受けて楽器製作者モリッツによって製造された楽器がユーフォニアムの起源だと言われており、その後ヨーロッパ各国でその要望に応じてユーフォニアム(イギリス)、テノールチューバ(ドイツ)、セクソルンバス(フランス)、フリコルノ テノール(イタリア)へとそれぞれ独自の進化を遂げています。

 

ユーフォニアムは丸みのあるボディーに3本、または4本のピストンを持ち、そのピストンを駆使し難解なフレーズをスムーズに演奏する事が可能でその音色と合わせて吹奏楽、マーチングバンドや金管アンサンブルでは特に欠かせない存在となっています。

 

またその音楽的ポテンシャルの高さから著名作曲家に対しても影響を与え、ムソルグスキー作曲/ラヴェル編“展覧会の絵”を始め、シュトラウス作曲“ドン キホーテ”、マーラー作曲“交響曲第7番”、ホルスト作曲“惑星”、レスピーギ作曲“ローマの松”、ショスタコーヴィチ作曲“黄金時代”などでは、ソロ楽器としても用いられオーケストラの世界でもその存在が重宝されています。

 

演奏音域はトロンボーンと同じで、使用するマウスピースもトロンボーンのそれと形状も近いモノが使われていますが、ユーフォニアムの音色を生かすために比較的に深いカップのマウスピースが好まれて使用されています。

 

 

トロンボーン・トランペット・ユーフォニアム講師 安保 重紀


トロンボーン・トランペット・ユーフォニアムレッスン 9歳〜

前歯が生え変わっていれば始められますが、大きい楽器ですのでまだ体が小さいお子様だと持つのが大変かもしれません。基本的には9歳頃〜を目安としていますが、稀に7歳、8歳でも始められる場合もあります。ぜひご気軽にご相談ください。

 

最初に楽器で音を出せるようになるまでは少し時間がかかるかもしれませんが、その分自由に吹けるようになった時の楽しさは格別です。楽しみながら美しい音を奏でられるよう、お手伝いしたいと思います。

 

大人の方も、楽器を始めるのに遅すぎるということはありません。ゆくゆくはオーケストラやビッグバンドに入って仲間と合奏を楽しみたい方、また昔ブラスバンドで楽器を吹いていて余暇の時間ができたのでもう一度始めたい経験者の方、どんな方でも大歓迎です。

 

トロンボーンはハーモニーがとても美しく鳴る楽器なので、仲間と一緒に演奏することが醍醐味です。ぜひ一緒に楽しみましょう!

 

 

トランペット・ユーフォニアムレッスンについて

 

私自身はトロンボーン奏者ですが、トランペットもユーフォニアムも基本的な奏法は同じですので、楽器を触ったことのない初心者の方や、「もっと高い音を出したい」「もっと楽に音を出せる方法を知りたい」など、生徒さんそれぞれの目標に合ったテクニックや練習方法をお伝えしていきたいと思います。

 

トランペットとユーフォニアムトとロンボーンの音色はとても親和性が高いので、一緒に吹くととても楽しいですよ!

 

 

楽器について

弦楽器とは違い管楽器のレンタルはなく、ご自身でご購入いただくことになります。

お値段はピンキリになりますが、初心者用でお安いものですと100ユーロ台ほどからあるようです。音大を目指す方のレベルの方でも、3000ユーロ前後で十分良い楽器が手に入ります。

学校のブラスバンドなどに所属すれば、その間は学校の楽器を借りることができると思います。

 

楽器ご購入に際し、必要でしたら同行もいたします。