落ち着いた深い音色が魅力のチェロは、実は弦楽器の中で最も音域が広く、とても表現力の豊かな楽器です。

 

オーケストラや室内楽でも大活躍する楽器なので、アンサンブルの楽しさや奥深さに触れたり、音楽を通じてかけがえのない仲間に恵まれる機会も多いです。

 

レッスンではテクニックの基礎をしっかり学びつつ、一人一人の良いところを引き出しながら、音楽を表現することの喜びを感じられるように工夫しています。

 

ご縁をいただく皆様と、チェロを通して豊かな時間を過ごせることを楽しみにしています。

 

チェロ講師　山口 徳花

 

楽器について

楽器をお持ちでない方も、楽器のレンタルやご購入などご相談に応じます。

楽器の選定のお手伝いもしますので、お気軽にお問い合わせください。 

チェロにも、ヴァイオリンと同様に、身体の大きさに合わせて演奏できるように分数チェロといわれる小さなチェロがあります。

 

大きさは、小さな方から1/10, 1/8, 1/4, 1/2, 3/4, 7/8 、そして4/4のフルサイズをあわせて7種類のものがあります。

 

〜分数サイズのチェロの身長の目安〜

 

1/10  105 cm くらいまで

1/8　105 cm - 125 cm くらいまで

1/4    115 cm - 135 cm くらいまで

1/2    125 cm - 145cm くらいまで

3/4    135 cm - 155cm くらいまで

7/8    155 cm くらい (レディースサイズと言われる、小柄な方や女性用)

4/4　150 cm 以上

 

基礎を常に大切にしながらも、ハーモニーや音色の違いをゲーム感覚で楽しんだり、生徒さんと私での簡単なアンサンブルに取り組むなど、豊かな感性と表現力を育むレッスンを心がけています。

 

子供にとって自分の身体ほどの大きさにも思える存在感を持つチェロは、やがて親友のような大切な存在になっていくことが多いです。時に壁にぶつかることがあっても、チェロの温かい音色がそっと心に寄り添ってくれることでしょう。

 

チェロのレッスンを通して、子供たちの豊かな成長に携われることを願っています。

 

私は東京藝大、ベルリン芸大を経て現在はプロ奏者として様々な場所で演奏させていただいていますが、チェロを始めたのは（プロを目指すには）遅く、12歳の時でした。

 

それでもここまで来られたのは、3歳の時からピアノを師事していた先生がソルフェージュの内容もレッスンしてくださっていて、幼少期から音楽の基礎を学べていたからこそです。

 

藝大入学後も成績上位者のためのソルフェージュクラスに選抜され、さらに深く実践的な内容を学ぶことができました。

 

弦楽器だけではメロディーと伴奏を同時に弾いたり和音を弾くことは難しいので、早いうちからソルフェージュに親しむことが大切です。

 

ハーモニーへの感性やリズム感、読譜力を養うことで、楽器の上達が早くなるだけでなく、音楽をより深く理解し感じ取ることのできる豊かな心を育むことができます。

 

私自身、常々「100歳までチェロを弾く」と言っているのですが、これは夢物語ではなく充分現実になり得る目標だと思っています。

 

チェロは座って自然な姿勢で演奏するため、数ある楽器の中でも一、二を争う演奏寿命の長い楽器なのです。実際に定年退職後の趣味としてチェロを始められる方も少なくありません。

 

プロのチェリストの多くは小さい頃から楽器を始めていますが、私がチェロを始めたのは中学校に入る時でした。

 

やはり3歳から習っていたピアノのようにはうまくいかないことが多かったのですが、人一倍試行錯誤を重ねた私自身の経験と、東京藝大・ベルリン芸大での一流の教授陣からたくさんの学びを得てきました。

 

「できない（わからない）人の気持ちがわかる」という強みを活かして、レッスンでは具体的なアドバイスを噛み砕いてお伝えします。

 

何歳からでも大丈夫です。チェロを弾いてみたい方、もっと上手くなりたい方はぜひ体験レッスンにお越しください。